腎臓セミナー

第36回腎臓セミナー

ご挨拶

第36回腎臓セミナー当番世話人のご挨拶
福島県立医科大学 腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学講座 渡辺 毅

 今回伝統ある腎臓セミナーのお世話をさせて戴くことを大変光栄に思っております。
 テーマに関しては、本年主宰させて戴いた第57回日本腎臓学会総会のテーマである「全身を診る腎臓学」と関連させて、「代謝異常による腎疾患」と「腎疾患における多臓器連関」を取り上げさせて戴きました。プログラムとしては、各テーマに対して基礎的な研究を精力的に行っていられる気鋭の4人ずつの先生方に最新の研究結果をご講演戴けるようお願い致しました。先生方の研究実績と演題のタイトルからは、新規性の高い内容の濃いご講演が拝聴できると大いに期待しております。また、今回初めて実施されるランチョンセミナーでは、筑波大の山縣教授にCKDの健診・医療連携をテーマにお話しいただきます。日本におけるCKDの大規模臨床研究の多くが一段落した今の時期に、その一つであるFrom-J研究のリーダーから成果の一端を伺えることは意義あることと思っております。
 今回のプログラムに関しては、このように従来通り充実したものとなっていると自負しております。ただ、昨今の世情から、共催会社から従来のようなご支援が受けにくくなっており、今回は経費節約のため、お食事をお弁当(ランチョンセミナー)とさせて戴き、雑誌への抄録掲載を取りやめるなど参加される先生方にご不便をお掛けすることを心苦しく思っております。今回、このような過渡的措置として開催いたしますが、今後の開催方法に関しては、早急な議論が必要と考えています。今後とも、皆様のお知恵を借りながら、腎臓セミナーがさらに充実した形で継続できることを期待しております。